股関節ってどこ?
トレーナー活動をしているとお尻の筋肉(大殿筋)がうまく使えていない方が沢山いらっしゃいます。
実際に私も中学生の時に、殿筋がうまく使えずオスグットになってしまいました。
その際にお世話になった理学療法士の方から「股関節を曲げて」とよく指導をうけました。
しかし、当時の私は股関節を曲げるイメージが全くできず、うまくいかなった思い出があります。
そこで今回は股関節の場所についてお伝えします!
目次
股関節とは?
股関節は、脚の付け根(鼠径部)にある関節です。太ももの骨である大腿骨と骨盤をつなげている関節になります。
股関節を構成する大腿骨の先端は球状になっており、受け皿である骨盤は臼(うす)のような形になっています。そのため、股関節はいろんな方向に動き、大きな可動性があります。
股関節の位置
右の写真に示しているように股関節の位置は鼠径部の奥になります。
体表から触れることはできませんが、股関節を動かす際には鼠径部を意識すると動きがイメージしやすくなります。
股関節の動き
股関節の基本的な動きは下記の通りです。
「曲げるー伸ばす」=屈曲・伸展
「開く―閉じる」=外転・内転
「内に捻じるー外に捻じる」=内旋・外旋
それぞれの動きが合わさって、複雑な動きを構成しています。
立位体前屈での比較
よくある立位での前屈運動に関しても、鼠径部(股関節)を意識することで動きが変化します。
左側が通常の前屈、真ん中が鼠径部(股関節)を意識した前屈となります。
鼠径部を意識すると身体の動きが変化することについては、股関節と背骨の動きに要因があります。
股関節と背骨は同じの方向への可動性をもっています。(背骨では屈曲-伸展、側屈、回旋)
そのため、運動の目的や方向によって、合目的かつ無意識的に両者の関節運動が生じます。しかし、成長期や加齢などで股関節が硬くなると背骨が代わりに動きを補填します。これが、腰痛や姿勢不良にもつながります。
まとめ
普段の運動やトレーニングの際に、「股関節を意識して」というフレーズを聞いた際には
「鼠経部を意識して」という言葉に置き換えて対応してみて下さい!
また、普段から鼠径部を意識してストレッチや体操を行うことで綺麗な身体づくりがおこなえます!